サウンド・ラップトップ

「あ!ミユキだ!おはよっ」

「あ、おはよーミユキ」

教室に入ると、友達が挨拶してくれた。

「おはよう、ゆっちゃん。まいちゃん。

早いね」

「そりゃ、朝練があるもん。

知ってるでしょ、ミユキも。

陸上部の先生がキビシイこと」

そう。ゆっちゃんが言う通り、

うちの学校の陸上部は厳しい。

他の学校はどうか知らないけど、

なんだか朝から走り込みばかりしていて、

すごく大変そうだ。

「ま、あんなの、ゆっちゃん様にかかれば

ちょろいちょろい。全然へっちゃら」

「ゆっちゃん様って。誰それ」

まいちゃんがそう言って笑う。

「あ。先生来た」

何と言うことのない普通の授業が始まった。