1つの恋のドラマ




男子バスケ部とカラオケに行ってから2週間が経った。


次の授業は生物室なので私は明日香と一緒に生物室に向かっている。


廊下を歩いていると声をかけられた。


「麻美ちゃん!覚えてる?俺だよ俺!こないだ一緒にカラオケに行った!」



声の主の方を見ると私をカラオケに誘った男子バスケ部の人だった。


「覚えてるよ」


「良かったー!あ、俺のことはざっきーって呼んで!んじゃ!」


と言ってざっきーは廊下をパタパタ走ってどこかに行ってしまった。



「今の誰?てか麻美ちゃんって何?カラオケなんていつ行ったの?」



ざっきーが去ったあと明日香は私に質問攻めしてきた。
明日香にこないだのことを一通り話した。


「それナンパじゃん」


「絶対違うよ」


「絶対そうだね」


「いや、ないね」


「あるから」


明日香のそう言い合っていると生物室の前に着いた。