「この歌はね、好きな人と一緒の歌うのが夢なの。」
「え!?麻美ちゃん好きな人いるの!?」
「いないよ。いつか……歌えたらなって…でも英語の歌だからちょっと難しいんだけどね」
私はそっと目を閉じた。
それから男子たちが盛り上がる曲を何曲か歌ったところで私たちは解散した。
私は家に帰ってベッドにダイブし考えた。
好きな人…
私にもできるかな…
勉強ばかりしてきた私に恋愛なんかは無縁。
でも憧れはある。
手を繋いで一緒に下校したり、デートしたり。
一緒にいたいと思える人…
そんな人がいたらと思うと私はなんだかワクワクしてきた。
未知の感情…。
