「麻美ちゃーん!ちゃんと買い出ししてきた?」
翌朝、ゆりが私に駆け寄ってきた。
「はい」
私はゆりに昨日買ったものを渡した。
「ありがとう!そういえば私見ちゃったんだよね…昨日麻美ちゃんと瀬戸君が2人で歩いて帰ってるとこ!」
ゆりが教室で大声で言うとクラスにいた女子の視線が一斉に集まりざわめき始めた。
「で、実際のとこどうなの?付き合ってるの?」
ゆりが興味津々に聞いて来た。
「付き合ってない!!!」
私はキレ気味に言った。
「えーでもあのクールな瀬戸君が笑ってたんだもん。ビックリしちゃったよ!」
クラスの女子何人かが私の周りに集まって来た。
