「顔赤いよ?どうした?」
「い、いや別に何でもない!」
私は顔を隠しながら答えた。
ついつい暴走してしまったのが恥ずかしくて仕方がない。
「でも意外だな」
「何が?」
私は彼に尋ねた。
「夏井ってクールだと思ってたけどそんな風に顔赤くして照れるなんて意外だと思って」
私はまた顔が赤くなったので俯いた。
そ、そんなこと言われたの初めて…
調子狂う…
でもそんなこと言ったら瀬戸だって…
焦っていると彼は言った。
「またすぐ赤くなるー」
「からかってるでしょ!」
私は怒り気味に言った。
「別にー」
彼はニヤニヤしていた。
絶対からかってるよ…
「早くそれ買って来なよ。俺外で待ってるから。」
「う、うん…」
外で待ってる?何で?
そんなことを考えながら会計を済ませてお店の外に出た。
