「ひめちゃん、今日は僕らにとって
とても大事な日なんだ」

「なんで?」

「なんでも」

「月が出た頃に一人で
よく遊んだ公園においで
女の子だから途中までならついてきてもらってもいい...でも話の内容が
聞こえないところで待ってもらってね」

私は意味がわからなかった

とりあえず行くことにはした

すずはふつーにOKしたし

向かったのはお嫁さんになる宣言をした

公園

「ひめちゃん、着てくれてありがとうね
じゃあ、どこから話そうか....」

王神双子がいる....

「僕たちが返ってきたのは「単刀直入に言う俺と結婚してくれ」

「え?」

はるくんと結婚?

「僕もひめちゃんにお嫁さんになって
ほしいんだけどな」

とーるくんまで....

そのとき私は思い出した

16歳だもんね

二人は5月が誕生日だったはず...

「私にはもうお婿さんがいるよ」

「でもきっと、親は俺たちを進めると思うよ?なんたって姫なんだから」

「ひめは俺の名前を
王神 遥だとおもってるだろ?
とーるもとーるだと思ってるだろ?」

「違うの?」

「俺の名前は
王神 遥姫(ハルヒメ)だ」

「僕は王神 桃姫(モモヒメ)
王神も一番上と同じように
子供には姫を入れないといけない」

なら.....

「僕たちが組長になっても
一番上になってもいいってことなんだ」

「なら、すずでもいいよ」

「ナカサカ スズキだろ?どこに姫、入れるんだ?」

「いや.......まさか」

「そうだよ...すずは
すずき、"き"は姫で"き"だよ」

「だからお父さんが反対することも
ないと思う」

「でも組長の親戚にだれもがなりたいと
願う.....じゃあ、一般人と
組長の息子二人、どっちを選ぶかな?」

「そんなの....」

お父さんならきまってる

「一般人にきまってるじゃん」

「ハハハハハ、変わってねーな
この切り札を出してまで俺らは
ひめを手に入れたいんだよ」

「すずならお父さんは認めてくれる」

「認めてくれなくても
ハタチになればいい話」

二人と別れて12年だてにいきてないから

私が結婚したいのは



すず、ただ一人だから