「なぁ、知ってる?」
「はぁ?何を??」
「学校の7不思議だよ!」
教室の真ん中に集まっている男の子達の集団がそんな話をしていたのが聞こえた。
自分の机で本を読んでいたわたしの耳にも聞きたくはないけれど入ってきた。
「俺、転校してきて1週間しかたってないんだぞ??」
「あぁ、そうか!わりぃな。忘れてた!
あのな..........この学校には唄えない歌姫がいるんだぞ♪」
「はぁ?何それ???
唄えないなら歌姫じゃないじゃん!!」
「まあ、そーなんだけどさ、この学校の仙人とも言える教頭のやなっさんに聞いたから、間違いないって!
それに超美人なんだぞ!」
「お前、顔見たことあるのかよっっ!」
「無いけど、歌姫は美人だと相場が決まっているのさ!」
男の子たちの笑い声が聞こえてきた。
あんなに笑えるなんてうらやましいなー。そんなことを考えていたら授業の開始のチャイムがなり、教室は静かになった

