恋、全速力。




大島先輩はというと、ふーんと腕組みをしながらうなづく。



そして思いついたように人差し指を向けた。




「風間来ないんだ?じゃあ春子暇だな」

「はぁ?まぁ、そうですけど」

「じゃあさ、俺と回る?文化祭」




え?


大島先輩とあたしが?!!




「でも、大島先輩はいっぱい彼女いるじゃないですか」

「は?いねーから!女たらしみたいに言うなよー?」




いや、女たらしでしょ?


彼女コロコロ変わるし、いちいちその趣味悪いし。




「ま、いいじゃん?当日は昼から回れんの?」

「はい、まぁ…」

「んじゃ、当日迎えにいく」

「分かりマシタ…」




急にかっこよくなっちゃってどうしたのよ大島先輩。