でも、それくらいしか楽しみがない。
本当にやる気おきないし、本当にサッサと文化祭を終わらせたい気分。
「ねぇ、聞いてよぉ!委員長が超いじめてくるぅー!!」
「それ桃ちゃんがアホだからだよ」
「えっっ?!そうなのーーー?」
「そうだよ!アホ桃が!」
「ほらまたーーー!」
桃ちゃんをテキトーにあしらいつつ、たこ焼きをひたすら焼き続けるあたし。
なんなんだろう。
「おーっす、春子お前真顔じゃん!」
大島先輩、なぜここに?
教室のドアから顔をのぞかせたのは大島先輩だった。
「暇人ですか?」
「おい、なめんな。色んなクラスを偵察してんの」
「あ、そうですか」
「え、春子今日冷たくねぇ?」
大島先輩は教室まで入ってきてあたしの顔をのぞきこんできた。
身長の高い大島先輩は体を折り曲げていて辛そう。
てか、近い。
「しょうがないでしょ。風間くん、文化祭来ないんだもん」
八つ当たり。
大島先輩にはどうでもいいだろうけどさ、こっちはもうこんな気持ちなんだよー。
