「じゃー、うちのクラスはたこ焼き屋で決定ね!」
はーぁ、風間くんのことますます好きになっちゃうよ。
風間くんのあの言葉は、そのままのあたしでいてもいいってことだよね。
「じゃあ、役割分担しまーす」
あたしニカッと笑っていたあの試合の日の風間くんが忘れられずにいた。
風間くんと両想いになれるのも近い?!とか思っちゃったりしてるあたし。
思わず顔緩んでしまう。
「ねぇー、春子っちこたこ焼き焼く係?」
「は?何が?」
「もー、文化祭の係だよ!」
桃ちゃんがほっぺたを膨らましてコソコソ言ってくる。
この時間はHRを使って文化祭の内容を考えているらしい。
ん…?文化祭…。
これって青春を代表する行事の一つじゃん!あたしが中学のころ憧れていた高校の文化祭。
大好きな人と文化祭を回ってキャッキャするのがずっと憧れだった。
