「大島ちゃん来てたんだねー」
「おう、ちょっと気になってな」
大島先輩がいるなら試合の解説的なのがありそうでなんか心強い。
てか、この人も元バスケ部だったな。
「大島先輩はうまかったんですか？バスケ」
「お？俺か。まぁ、そこそこなんじゃねーのー？あ、風間には勝てねーと思うけどな」
「風間くんには何に関しても勝てません！」
「お、おい。お前相当風間のこと推してんのか…」
「春子っちはいつもこんな調子だよー」
当たり前じゃない！風間くんは世界一イケメンで人がなってるんだから。
あたしが推さないわけがない。
てか、推すとかそういう言葉じゃ片付けられないくらい好きなんですけどー。
そこで大島先輩は露骨にため息をついて呆れたような顔をした。
「ワケわからん。そこまで風間がいいかー？」
「もちろん！風間くんに勝てる人なんていないから！」
「えー、いるよー！」
「は、誰だよ？」
「龍ちゃんっ！！！！」
「黙れバカップルが」
「とりあえず桃ちゃん謝罪して」
「なんでええ？！」
龍くんに負けてるわけないじゃない！龍くんに負けてたら色々終わってるわ！
龍くんはほらチャラチャラしてるじゃない？それに比べて風間くんは真面目で爽やかっていうか？
とにかく世界一なの。
