「これは、どういうこと…?」
「うわぁ…」
試合が始まる40分前、会場の体育館に入るとギャラリーがたくさんいた。
しかも女子率高いっ!
そんなにバスケ部が見たいの?!どうせあんたたち風間くんを見に来たんでしょ?!
あんたたちなんか風間くんには相手にされないんだからね?!
「すごい女子の数だねぇ入れるかなぁ…」
「桃ちゃん、絶対入るよ!」
「ええー、無理やり入っちゃうのー?」
今回は1コートだけ使うから半分のスペースや2階にギャラリーがいる。
あたしは桃ちゃんを連れてズンズンと中に進んでいく。
「おーい!春子~!桃~!」
すると2階から聞きなれた人の声が聞こえてきた。
「大島ちゃん?!」
「大島先輩!」
「おー、こっち上がってこい!」
2階で手を降っている大島先輩。
大島先輩を見上げると周辺の席が空いてることに気付いた。
もしかして席取っててくれたの?!大島先輩も案外使えるじゃん!
