桃ちゃん家には何回か来たことがあるけどそのときはいつも龍くんも一緒だったから今日はとても新鮮。




「で、桃ちゃん何作るの?まさかノープランじゃないよね?」

「なーに言ってるの春子っち!見くびらないでっ!ズバリ、レモンの蜂蜜付けだあー!」




やっぱり桃ちゃんってただのバカだったみたい。



レモンの蜂蜜付けなんて1人で出来るだろーがあああ!



わざわざ2人で集まらんでも出来るものを桃ちゃんは仲良く2人でやろうとしたかったのね?



まぁ、いいわ、あたしもちょっとくらいバカに付き合おう。




「なんか春子っち今すごーくあたしのこと心の中でけなさなかった?」

「へ?そんなことないよーっ!」




さぁ、レモンレモン!




「明日、勝つといいね!」

「当たり前でしょ!風間くんが負けるわけないもん!」

「ちなみに龍ちゃんも出るんだからね!」

「へー、あっそ」

「春子っちひどいーーー」




風間くんに明日何て声をかけよう?



試合で誰よりも大きな声で応援して数え切れないほど愛を伝える。



誰よりも早く差し入れを渡して風間くんにいっぱい食べてもらいたい。



私は万全な状態で風間くんに会いたいため、その日は日課のストレッチをして早く寝ることにした。