そんなふたりが・・・。 *番外編*



その日の夜


子供たちはぐっすり寝て
リビングには俺と雅




雅はあれからまだ機嫌が良くない




「俺って罪な男だよな


二人の女に好かれてさ」


「なによ!それ!

二人の女って
ココちゃんはまだ子供!」


「その言葉おまえにそのまま返す

なに子供相手にむきになってんだよ


そんなに俺が好きか?ん?」


「ち、ちがうよ

なんかあの時は
ちょっとストレス溜まってたの」


「ふーん

違うんだ?

俺は雅のこと一番愛してるけどな」


「………」



ほら、すぐ顔真っ赤にして


おまえってほんと、変わらないな



いつまでも純粋で子供みたいで…



雅がそっと口を開いた




「あたしだって壱成のこと
一番愛してるよ」


「俺はいつでもおまえのこと想ってるから
そんな心配すんなって

ココに嫉妬したんだろ?
かわいいな、おまえって」


「そうです…ココちゃんに嫉妬しました」


「よく言えました

じゃあご褒美な」



俺は雅の額にちゅっと音をならした



「ちょっと!
子供が見てたらどうするの?」


「は?
寝てるんだから大丈夫だろ」


「もしものことってのがあるでしょ」


「んなもん、ねーよ


あっ!
そういえば雅にお仕置きしてなかったな」


俺にバカって言ったお仕置きを
まだ取っておいてある


はっと気づいた雅は
あたふたしだした


「あ、あれは、そのー、なんというか
勢いでー…」


「言い訳なし」


「でもー………」


「じゃあ、雅からキスして?」


「やだ」


「雅に拒否権はないんだけど」


「……今日だけだよ?

目瞑ってて…」



雅の薄くて柔らかい唇が触れた



唇が離れたとき
俺は雅をぎゅっと抱きしめた



「雅、ありがとな」


「へっ?なんのこと?」


「言わない」


「あたしも、ありがとう」


「意味分かんないし」


「いいの

きっと思ってること一緒だから」


「だな」











雅、俺の彼女になってくれてありがとう






俺のお嫁さんになってくれてありがとう






俺を父親にしてくれてありがとう






俺を変えてくれてありがとう











俺は雅にそっと優しいキスをした










Fin.