そんなふたりが・・・。 *番外編*











「ただいま」





ダダダダダダッ………




だんだん近づいてくる足音






「パパーおかえり!」





そう言って俺に抱きついてくる
小さな小さな体





「ココ、いい子に待ってたか?」


「うん!ママのお手伝いいっぱいしたよ」


「ココはえらいな~

リンはまだ?」



「りっくんはサッカーしに行ったよ

もうすぐ帰ってくるってママ言ってた」









結婚から5年





俺たちは2つの新しい命を授かった






5歳の凛太郎と、

もうすぐ3歳になるこころ




凛太郎は近所の子とサッカーをしに
毎日公園へ行っている


そろそろ帰ってくる時間



そんなときキッチンから聞こえてくる
俺の大好きな声




「壱成?帰ったの?

りっくんの迎え行ってくれる?」


「雅の顔見たらな」


「ちょっと、何言ってるのよ!」


「はやく来い」




子供が生まれてからも
『雅』『壱成』で呼びあっている



普通『パパ』『ママ』って
呼ぶもんらしいけど


俺らは相変わらず名前




そっちの方が雅は嬉しいらしい



まっ、俺もだけどな





エプロンをしている雅が
俺の前に来る


「これで満足?」


「んー、もうちょっとかな」


「なに?もうちょっとって?」




『キス』なんて言うのは
ココがいる前ではさすがの俺でも気を使う



だから自分の頬を指差した


そしたら雅が口パクで


『バカ』


なんて顔を赤くして言ってくるから
俺は雅の耳元でそっと


「あとでお仕置き」


そう言った




「パパとママ、何してるのー?」


ココが不思議そうに俺たちを見ている



「ほら!
ココちゃんもりっくんのお迎え
行ってきてくれる?」



焦ってる雅


かわいいな




「ココ、パパと行くぞー」


「はーい!いってきます!」


まだ顔が赤い雅は俺たちを見送った



何年経ってもあいつは変わらない


そんな雅が俺は大好きで大好きで
たまらないんだ