…って、私はなんで励ましてるんだ。
暁くんに、この人には関わるなと言われたのに。
「え、えと、じゃあ私はこれで…」
「えー、待ってよもうちょっと話そーよー。」
立ち上がろうとした私の肩を軽く押さえ、再び椅子に座らせる。
「え、えと。あの…」
困る私に、まあまあと笑う龍さん。
関わるなと言われているのに、この事が暁くんに知れたら……。
…うん、怖い。
「わ、わたし暁さん呼んでくるよ~…」
私の困った様子にすかさず優輝が立ち上がる。
「あー、アキなら今来れないよ。さっき捕まってるの見たからね」
えっ、ええええええ!?
ウィンクでもして、楽しそうに語尾をあげて言う龍さん。
この人、わかっててこのタイミングで絡みに来たのね…
「とっ、とにかく、仲直りするなら私じゃなくて暁くんたちと直接してください…」
「えー。またそんな冷たいこと言わないでよー」
だ、だめだこの人、話が通じてない…

