『棗…』 「話ってなんだよ?」 『思い出話でもしようかと思ってね』 余裕たっぷりの笑みで棗に言う。 「思い出話…ねぇ」 『うん。私達が出会ったのは中学二年生の春だったね』 忘れもしない。 私にとって、最高で最低な出会いだった。