・・・・・・・・・気まずい。非常にまずい。

さっきからなんでか、隣の男子が私を睨みつけてくるのだ。
おっ…おいっ、とか声をかけられたりしたが、なんか・・・無視しちゃった。
どうしよう・・・頭の中をぐるぐるさせていた時、また彼が・・・
「おい、あんた。聞いてんの?」
「はいぃっ!?なななな、なんでしょうかぁぁぁぁあ!?」
「!?」
っ!しまった!声裏返った!
「あ、すみませ・・・」
と言いかけたとき、彼が頬を少し赤く染めてうつむいた。
その次の瞬間。私の体に電撃のような衝撃が体を巡ったのは今でも覚えている。
「スカート。ホック外れてる。」
「!?/////」
ギャアアアアアアアアアア!
私は心でそう叫んだ。
急いでホックをつけて下を向く。
はぁぁ・・・・やってしまった・・・

「・・・その、別に気にしてないから気にすんな。」

えっ?
そして、彼は私の頭に手を乗せ、優しく撫でてくれた。
「え、あ、ありがとう!」
なんだ、この人、いい人だったんだ・・・
この時の私は、彼が優しく微笑んでいるのに気付かなかった。