ありがとうのその前に





そういえば翔吾の家に初めて行くな



家と言っても一人暮らしだから小さなアパートらしい



『ここ。』


修平が慣れた感じでアパートの階段を上って行く




ガチャ




部屋は小さいけど造りは新しいらしく小洒落た感じ。部屋もまぁまぁ片付いてる



というより何もない!あるのはベットとテレビにパソコン、あと小さな棚だけ



あんまり生活感がない



まぁうちにあれだけ居座ってたらな…



『とりあえず熱はかれ』


修平が翔吾に体温計を手渡した


翔吾はボ~ッとしながら熱を計る




『39度?!』


『あたし…お粥作る!』


『じゃあ俺らはポカリとみかん買ってくる!』



修平と結衣はバタバタと部屋を出てスーパーに向かった



それから数10分後


『できた!』


『琴…音…』


『大丈夫?食べれる?』


『食べたくない…』


『でも食べないと薬飲めないよ?』


『…食べさせて…』



出来立てのお粥を翔吾の口に運ぶ


こんな時なのに弱ってる翔吾が甘えてるみたいでかわいい…なんて思ってしまう



あたし相当翔吾にメロメロみたいだな…




『ただいまッ』


『遅いよ~』


『意外にスーパー遠くてさ』


『翔吾!ポカリ…』



翔吾はスヤスヤと寝息をたてて爆睡中



寝てるし!!



まぁ一応薬は飲んだし大丈夫かな?