『もうすぐ学園祭だね♪』
学園祭楽しみ♪
ウキウキ調子で話をするあたし
『ね?…翔吾?』
『ん?あぁ…ごめん何?』
あたしはプゥッと頬を膨らませる
『が・く・え・ん・さ・い!』
『あぁ!うん…そだね…』
『なんか翔吾くん元気ないね?』
結衣が翔吾の顔を覗きこむ
そういえば…顔赤いし
『風邪じゃねぇの?だせぇ~』
『こら修平!』
結衣と修平のジャレ合いを無視しながら翔吾の額に手をあててみる
熱い…
『翔吾熱あるよ!』
『大丈夫だって…』
『翔吾くんフラフラじゃん!』
『大丈――…』
ドサッ
翔吾の体が力なく床に倒れ込む
『しょッ翔吾?!』
『琴音落ち着け。とりあえず家まで運ぶから!』
修平は翔吾を担ぐとそのままスタスタと歩いていく
『待ってよッ!』
あたしと結衣はその後を小走りで追いかけた

