「さやか、次体育だよ!」


「え、まじか」



隣にいる、小野ちはるに言われて慌てて体育着を用意するあたし。

バッと取り出したからグチャっとなった体育着。
あたしは、それを気にせずに持ってチハルの元に駆け寄った。




「おまたせー!」



「いえいえ、いこ!」



あたしの名前は、篠原さやか。
高校二年生。勉強は人並みに出来てると思う。運動神経は、人並みの少し上くらいと、パッとしない人。