【夢姫Side】


  『キミにとって私はどんな存在ですか?』


   問いかけても誰も答えてくれない。

  キミの傍にいたいって思うのは我儘なのかな?

   叶えられない事なのかな?

  キミとの想い出は全部覚えてる。

 
 学校でキミを真似して寝たとき、一緒になって怒られた。


 学校で噂が流れたら、二人でわらったよね。

 今思い出してもとても鮮明に浮かんでくる。

 キミとの想い出・・・・

 二人で花見も花火もした。二人だけの『キス』


 と言う秘密だってできた。

 駆け落ちをしてずっと手を繋いでた。


  初めての浴衣を着て、うまくいかなくて崩れて、

  周りの人が笑ってても、キミは私の手を引いて

  人気が少ないとこまで連れてきてくれると、

  自分のパーカーをかけてくれた。

 そして、キミは誰かに電話してた。

 すぐにキミのお母さんが来て、キミは言った。

 『浴衣可愛くしてね?デートするんだから』

 って。

 それを聞いてすぐ、体温が上がるのを感じた。

 そして、デートをした。

 キミからの手の体温は温かくて、またキミに恋したんだ。


 家のの前で別れるとき私は言った。

『今日ごめんね?浴衣・・・迷惑かけて・・・っ』

 涙で滲む景色。でもキミが拭ってくれた。

 『大丈夫!俺気にしないよ?自分で頑張ったんだもん。
  泣くこともないよ』


 キミの言葉は魔法みたいで、涙も笑顔にできた。


 __ずっと好きです____。



 この気持ちも、この思いも、キミに届きますように。

 キミも同じ気持ちであるように・・・・