俺とバスケと幼馴染

「はい、アサちゃん」

「え?」

そしてまた和奏と揃って振り向くと、香奏さんがそれはもう至って普通にアサ姉にビール缶を手渡していた。

「お母さん、アサちゃんに飲ませちゃだめだよぉ」

「あら、どうして?面白くなるからいいじゃない」

ねーって、香奏さんとうちの母さんとで笑ってるし。

「アサ姉、酒癖の悪さで彼氏に逃げられたの自覚してる?」

成人のお祝いの席でアサ姉、俺に絡みながら言ってたしなぁ。

大学で彼氏できたらしいんだけど、飲む度に絡むやら何やらで愛想つかされたってね。

自分で言っておきながら全然懲りてはいないらしい。

「んー?あたしに着いてこれないあいつが悪いしー?」

さっき俺の将来が心配何て言ってたけど、絶対アサ姉の方が心配だと思う。

「くーっ。やっぱこれだわぁー」

ビールを一気に煽って、至福の笑みのアサ姉。

何て言うか女子大生っていうより、仕事帰りの中年サラリーマンぽい。

・・・・・・言ったら絶対殺されるけど。