俺とバスケと幼馴染

部屋に戻ると、和奏は俺が投げっぱなしにしてたバスケの雑誌を見ているところだった。

「和奏の好きなやつ丁度あったから持ってきた」

持ってきたグラスの1つを和奏に差し出すと、嬉しそうにそれを受け取る。

小さい頃から、泣き出したらとりあえずこれ渡しおけば大人しくなるって位に和奏は林檎ジュ
ースが大好きなんだよね。

「ねー、彰君」

林檎ジュースをコクコク飲んでた和奏。

「ん?」

俺は俺で読みかけの雑誌を読んでたら、不意に呼ばれた。

「あのね、彰君の学校ってどんなとこなのかなぁって」

読みかけの雑誌を閉じて、和奏に向き直ると好奇心の固まりみたいな目で俺を見てたりした。

「うーん、俺は特待で入ったからなぁ。他の皆は結構勉強とか苦労してるみたいかな」

「う、勉強ってやっぱり難しいのかなぁ」

自慢して言える事じゃないけど、俺の学力じゃ一般入学だったら1年の段階で落第してそうだしなぁ。