帝国学園王国




『ねぇ、宮瀬くん、この学校って高校からの人ってほとんどいないの?』


『は?お前なんも調べてないで受験したのかよ。』



『うん。まぁ……。』



だって学費ただって言うからさ。


『多分、お前1人だけだよ。高校からは。』


『はい?!なにそれ!』


『おまえ。頭がいいんだか、悪いんだか……』


『お取り込み中ごめんなさいね。あかりちゃんよろしくね!私は荒川このみ!』


わーーー!
すごいかわいい女の子だ!


『このみちゃん!よろしくね!』


『蓮二と喋るなんてなかなかやるね。あかりは。』


どーゆ意味なんだろ?



『蓮二ってほら、顔はカッコイイくせに無愛想だからさ。しかも成績も1人だけずば抜けてるからみんな近づきにくいみたい。』




『へぇー。宮瀬くん、もったいないよ!いい人なのに〜。』




このみは一瞬、目が点になってすぐにニヤついた。



『やったね〜。蓮二、こんなこといってもらえるなんて。あかりがライバルになりそうだし。退屈しないんじゃない?』



『ライバルって?私と宮瀬くんが?』