それからというものの、蓮二くんとの関係がなんだがぎこちない感じが続いている……



『あかり、蓮二はプラチナの件断って欲しいと思ってても、それが言えないんじゃないかな?』


このみが口を開いた。


『…どうして?』


『あんたねぇー。そりゃあ金持ちボンボンの坊ちゃんと一緒にいた方が一般的には苦労もしなさそうだし。そーゆの気にしてるんじゃないの?』


私は、そういうの全然気にしてないのに。
お金なんて興味ない。

このみはため息をついて言った。


『この学園がおかしいのよ……』


『どうしよう。このみ…私には荷が重すぎるよ…。』


泣きそう……。


『あかり、もう一度ちゃんと蓮二と話なよ。スッキリするんじゃない?』


『……うん。分かった。』


このみにアドバイスされ、さっそく蓮二くんと帰りの約束をした。