暑い…。

学校の正門に続く長い上り坂をのぼりながら

わたし
倉崎芽亜はつらかった


東から西へとのびるこの坂は

背中からもろに夏の朝日をあびる


だから
教室につく前に

セーラ服が汗だくになっちゃう

憂鬱な一日の始まりだ