なんで?いつ決まった話なの?高校は?
頭の中に質問したいことが山ほどあるのに私からでるのは涙だけ。
はっきりいって私は泣きすぎててあの時のことはあんまり覚えてないんだ。
ただ泣きじゃくって露威に慰められてたのだけは昨日のことのように覚えてる。
露威の両親に話聞きたかったけど、露威の両親は飛行ライターやってて海外出張が多く、なにも話は聞けなかったんだ。

そして私は、残りの中学生活をぼーっと過ごした。別の人に恋をしようなんてちっとも思わなかったし、中学を卒業したら露威も地元の高校に進学するんじゃないかって思ってた。
でも、それは私のただの理想。とうとう露威は高校生になっても私に姿すら見せなかった、
それどころかまともにメールすらしなかったんだ。



あれから3年。今でも露威は帰ってこないし、顔さえ見ていない。それでも私は帰ってくるかもわからない幼馴染みを思い続けていた。ひょっとしたらその内昔みたいに「よぉっ!」とか言って能天気に帰って来るんじゃないかって………