「えっと…じゃあまず栂野さんとは高校で知り合った?」
「あ、はいそうです… 入学した時に初めて喋って一緒に帰るようになって、しばらくすると『財布忘れた』とか『ジュース買ってきてほしいな』とか…でもお金貸す時は必ず、『返すから安心してね?』って言われてたんでそのうち返ってくると思ってたんですけど…全然今まで貸してお金が返ってきた事はないです」
「舞夢ちゃん、だめだよそんな奴にお金やっちゃあ!」
「す、すいません…」
どうやってこらしめてやろうか… どーせならみんなの前でぎゃふんと言わせたいわよね
「袮尋~どうやれば仕返しできるかな、、先生にばれずになおかつ大勢の前で栂野奈牀の本性を暴いてやりたいのよねぇ」
袮尋も「ぅ~ん…」と唸りながら考えてるけどいい作戦が浮かばないみたい
ビデオで撮ってみんなの前でさらしものにしてやるのもいいけどリアリティに欠けるんだよな、『ほんとにこれ奈牀ちゃん?』とか『やらせだろ?』とか男子が言いそうだし…
「「う~ん……」」
3人が考えて沈黙が続きます…
「あっ!そうだー!!」
急に袮尋が叫んだせいで周りの人の視線が…!
「ちょっと袮尋うるさいっ!」
「ごめんごめん!いいこと思いついたのよっ!」
「なになに?」