「ねぇねぇ聖蘿!!露威くん絶対聖蘿のこと好きだって!!」

「告白しないの? じれったいなあ〜!まったくもぉ♪」

「お宅らもうできてんの??」

そんな冷やかしを何回も受けてきた。長々も小3から中1の時まで。


私、茅筑 聖蘿(ちづき せいら)。
確かに私は露威のこと好きだよ?それに何回も冷やかされたりしたからから時々、「もしかしたら…?」なーんて浮かれて自意識過剰になることもあったりしたけど……。
でもアイツはただの家が隣な幼馴染みってだけで露威が私の事好きかどうかなんて全然別の話だし…………。ってずっと自分に言い聞かせてた。

そう、このように私は家が隣の幼馴染み、弖魁 露威(てがしら ろい)のことが好きなんです。
私たちは家が隣なことプラス、両親が同級生の同じ高校出身っていう間柄。
そんなこともあって私たちは小さいころからずーっと一緒。
しまいにはペアルックまで着せられた始末。
こういうの、世間一般では“兄弟みたいに育てられた”って言うのかな?