西日の指す裏門の駐輪場で、彼は自分の自転車を探していた。
「…アイツ、どこに停めたんだよっ」
ぶつぶつと文句を言いながら、端から順番に目で追っていく。自転車を取りに来る生徒達の視線が彼の背中に痛いほど突き刺さっていた。
(スゲー怪しいんだろうな、俺…)
ため息混じりで探していると、終わりの方まで来たところでやっと見つけることができた。
(あった…。帰ろ…)
鍵を差し込み、自転車のスタンドを上げる。その時だ。
「あ、りょーっ!」
まわりの人も構わず、大声で彼の名を叫ぶ声が聞こえてきたのだ。それに思わず顔をしかめながらも、彼は校舎の方にそっと振り返った。その視線の先には、こちらに向かって大きく手を振っている真紀がいた。
大方、予想はしていた。しかし、朝の出来事を思い返すと、彼は素直にその呼ぶ方へ行こうとは思えなかった。
(よし、ここはひとまず…)
彼は、裏門の方に向き直り、黙って自転車を発進させた。
「…アイツ、どこに停めたんだよっ」
ぶつぶつと文句を言いながら、端から順番に目で追っていく。自転車を取りに来る生徒達の視線が彼の背中に痛いほど突き刺さっていた。
(スゲー怪しいんだろうな、俺…)
ため息混じりで探していると、終わりの方まで来たところでやっと見つけることができた。
(あった…。帰ろ…)
鍵を差し込み、自転車のスタンドを上げる。その時だ。
「あ、りょーっ!」
まわりの人も構わず、大声で彼の名を叫ぶ声が聞こえてきたのだ。それに思わず顔をしかめながらも、彼は校舎の方にそっと振り返った。その視線の先には、こちらに向かって大きく手を振っている真紀がいた。
大方、予想はしていた。しかし、朝の出来事を思い返すと、彼は素直にその呼ぶ方へ行こうとは思えなかった。
(よし、ここはひとまず…)
彼は、裏門の方に向き直り、黙って自転車を発進させた。



