俺の幼馴染が鈍感過ぎる


そして、休日。


待ち合わせ場所は駅前で、オレは女の子を待たせるよりも待つ方が良いので、待ち合わせ時間の十分前、九時五十分には待ち合わせ場所についた。


…十分前に来たのに、何でいるんだよ。


駅前には、ハル。

既に来ていた。


「待たせたか?」


一応、腕時計や携帯を確認するが、時間はまだ待ち合わせの十分前だ。


「いやぁ、待ってないよ。ボクも今来たところ」


首を左右に振り、否定を示す。


「そうか。ところで、気になるのはその服装なんだが…」

先ほどから気になって仕方なかったのは、ハルの服装。


ボーイッシュな服、ではなく普通にメンズの服ではないか?と思える服装。


「…男用の服、だよな」


「そうだよ?遊園地に行くには動きやすそうだったから、買ったんだ」


普通、意中の相手と行く時、女子は可愛く見えるようにするものなんじゃ…。


だけどまぁ、美少女にも見えるが、中世的な美貌は美少年に見えるハル。

メンズ物でも、しっかりと着こなしているし、周りの女子の目線も集まっている…。

何気にモテるよな、こいつ。

…何か、ムカつく。

…いや、オレより注目集めてるから、じゃなくて。

自分だけが好きだと信じていた物が、実は他の人も好きだった、みたいな…。