「あっ、そうだ。優明、美波がハルのこと男の子だと思って、すっげぇ嫉妬してたぞ」
ここまできたのが何のためだったかを思い出し、笑いを堪えながら言うと、怒った顔をした美波が怒鳴る。
「何で言うんだよ‼」
「いや、面白そうだったから?」
「何で疑問系何だよ!」
「さぁ?」
…それにしても、男子(美波は今、恥ずかしさのあまり赤面中)が赤面しても、全然可愛くねぇな。
いや、当然だけど。
そんなことを思っていれば、ハルが不思議そうな顔で聞いて来る。
「何で嫉妬するのさ?ボクは一応、女なんだけど」
まぁ、確かに女子の制服をきているし。
「いや、遠くからみたら…美少年にしか見えなかったから。でも、失礼だよな、女子を男子だと思うなんて。ごめん」
罰が悪そうな顔で謝る、美波。
「いや、怒ってるわけじゃないよ。それに、君たちがボクを男の子だと思ったから、ここに来たんなら、ボクとしてはラッキーだよ。好きな人が、出来たからね」
…はい?
一体、この子は何を言っているのか。
「燈。一目惚れした。付き合ってくれないか?」
…いつの間にか目の前に立っていたハルが、オレのネクタイを掴んでオレを引き寄せ、囁いてから…そのままの勢いでオレの唇にハルの唇が触れた。
柔らけぇ。
…って、そうじゃねぇだろ!
はい、では問題です。
今、オレは一体何をしているのでしょう。
正解は…オレにもよく分からん。

