俺の幼馴染が鈍感過ぎる


どうやら、勘違いした時もちゃんと見ていなかったらしい。


安堵と、驚愕の顔。


「なら、何の問題もないな」


なら、って何なんだ?

訝しむオレの視線を背に、颯爽と…優明の方に向かった。


足音を忍ばせ、優明の真後ろに立つ。


本当…ストーカーか?

「ゆーうっ‼」

声と同時に後ろから抱きついた。


さっきまでの不機嫌な声とは打って変わり、機嫌の良い声になる。


…おもちゃで喜ぶ子供ですか。

心の中で突っ込んだところで…まぁ、誰にも聞こえないしな。


「びっくりするじゃん‼いきなり抱きついてこないでよ‼」


優明が、顔を真っ赤にして美波から離れようとする。

「優ちゃん、誰?ボクにも紹介してよ」


かなり高いソプラノの声。

あの、美少年改め、美少女が発した声だ。


「あっ、紹介するね。わたしの…彼氏、里 美波。なみ、こちらは…入学から今日まで、ある事情からずっと学校を休んでて、今日ようやく登校出来た、伊月 春香(いつき はるか)ちゃん」


最初は、美少女に向かって。

後は、美波に向かって言う。


ってか、今日まで休んでたのに何で仲良さそうなんだ?

疑問に思いながらも、オレだけ除け者は嫌なので、三人に近づく。