燈とゆうが行ったのは多分、アイス屋さん。

何故か知らんが、燈もアイスは好きだから。

でも、絶対とは限らない。

俺は、携帯を取り出した。

電話帳を開いて、1番に登録してあるゆうの電話番号を押す。

プルッ…プルルルルル…プルルルルル…ピッ

短いコール音に続き、電子音。

「もしもし…？」

「ゆうか⁈」

電話越しに聴こえる、ゆうの声。

「今、どこにいるんだ？」

「今…アイス屋さん」

…予想通りだ。

「すぐ行く。待ってろ？」

ピッ

返事は聞かない。

来ないで、と言われたら流石に心が折れる。

待ってろよ？

地の果てでも、ゆうのためなら行ける気がするから。