俺は頬杖をつきながら聞いていた。

「……坂口太雅さんです」

はぁ!?

「わはははは」

教室中に笑いが起こる。

「やんないやんない」

俺は半笑いでそう言った。

「みなさーん!太雅くんって、非常に優しいので、植物に対しても温かい心でお世話で出来ると思いま~す!」

「ざけんなよ」

俺は、ふざけた竜星にそう言った。

「とりあえず、男子は保留で。 女子発表します」

学級委員が切り替えた。

「――――北原梨里さんです」

パチパチパチパチ……

教室中が拍手に包まれた。

「ピッタリじゃん!」

みんながそう言った。

梨里は、ちょっと恥ずかしそうな表情を見せながらも、

「やりますか?」

という学級委員の問いかけに、チラッと俺を見てから、

「……やろっかな」

と答えた。

……なぜ俺を見た??

お、おい!!!!

ちょっと待て。

ここで、俺が「やる」と言えば、夢の2人で共同作業か~~!?!?

「では、男子の投票結果第2位の方にやってもらい……」

学級委員の言葉をさえぎり、俺は、

「ちょっと待った!!」

と、少し小さな声で言った。

「何ですか」

学級委員に、少し冷たく言われたが、俺はそんなことなんて気にせず!!