部屋に入るなり、私たちはリビングでくつろいでいた。

私は太雅に身を任せてよっかかっている。

「ん?」

「どうした?」

私は床に、キラリと光る物を見つけた。

私はハイハイしながら、その光るものに向かった。

「ネックレス?」

それは、明らかにネックレスだった。

「コレ、太雅のじゃないよね」

だって、ハートマークで、いかにも女の子が着けそうなやつだもん。

ヤバい、泣きそう……。

「ったく、参ったな。誤解すんなよ。それ、母さんの。この間来たんだよ。そんとき忘れてったやつ」

「ホント……?」

「そうだよ」

「はぁ、よかった」

太雅は微笑みながら私を見つめている。

私に近づいてくる。

「えっ!?」

私をお姫様だっこして、ベッドに連れてった。

「今からしよっか」

「え、ちょっとまっ……」

抵抗する暇もなく、太雅は私にキスをしてきた。

とろけちゃうようなキス。

「んっはぅ」

「もっと鳴けよ」

何か、いつもよりS……。

私の首筋に舌を這わせる。

「あんっ」

そんなことされたら声が……。

太雅はいきなり行為をやめて、私の手首を掴みながら、私を見つめ、口を開いた。

「ごめん」

「へっ?」

「俺、他の女抱いた」

「え?どういうこと」

「梨里じゃない女とセックスした」

「どうして?」

私の問いかけにも答えずに、またキスし始めた。

どういうこと??

太雅はもう私のこと好きじゃないってこと?

そんなの嫌。

なのにこんなことしないで!

「んっ、やめ、あっ」

力に敵うはずない。

「い、やっ、やめっあ」

太雅の手が私の太ももや、胸、色々なところを触ってくる。