「ホントにいいのか?」

「うん。優しくしてね」

「その保証はないな。優しく出来ねえかも」

その合図で、梨里にキスの雨を降らせる。

梨里は可愛い声で鳴く。

「んっ、力抜いて」

俺たちはやっとヒトツになれた。

「愛してる」

果てて寝ている梨里のおでこに優しくキスをしてそう言った。

―――次の朝

「おはよ」

「おはよう。朝起きて太雅の顔がすぐ見れるって嬉しいね」

カワイイ!!どこまで可愛いんだよ!

「何かご飯食べる?」

「えっ!?太雅が作ってくれるの?いたっ!」

勢いよく起き上った梨里は昨日の名残で、痛いらしい。

「大丈夫か?」

俺は梨里の頭をなでた。

「うん」

「服着たら?」

「うん」

「ねぇ、昨日の梨里、クソ可愛かった」

俺は梨里の耳元でそう囁く。

顔を真っ赤にした梨里は、

「昨日だけだから!もう恥ずかしいよー」

チュ。

「可愛かったからチューした」

「もぉ!」

「とか言って、嬉しいんじゃないの」

「そ……うだけど……」

「なんか、俺たちバカップルだな」

「いいじゃん♪そういうのも」

「そうだな。あと、俺もう我慢しなくていい?」

「うん。そうしてくれた方がいい」

「じゃ、毎日襲うかもよ?」

「えー……ま、太雅ならいいよ」

「はぁー。俺マジで超我慢してたかんね!何回梨里を襲おうと思ったか」

「何で、その……してこなかったの?」

「梨里が大事だから」

俺は真面目なトーンで言った。

「ありがとう。私も太雅を大事に思ってる」

「マジで、他の男んとこ行ったら俺んちで監禁だからな」

「え! それいいかも」

「梨里、お前変態か」

「んふふ」

こんな幸せ、いいんだろうか。

幸せすぎてどうにかなりそうだった。

俺は完全に梨里に溺れてる。