「ダブルデートもできるね」

私は、太雅くんと朱音とあおくんの4人で一緒に入れることほど幸せなことはないと思った。

「うん♪」

「じゃ、そろそろ帰るね。お邪魔しました」


―――次の日。

私は帰り道、太雅くんと一緒に帰った。

「ねえ、太雅くん」

「ん?」

「朱音とあおくん、付き合ってるんだって」

「え!?……あ、そう」

「うん。私嬉しいな~」

「俺も」

「やっぱり?最近、太雅くんとあおくん、仲良しになってきたなーって思ってたの勘違いじゃなかったんだぁ」

よかった、よかった。って思ったら、

「勘違いだよ」

「へ?じゃ何で嬉しいの?」

「だって……」

そのあとは、私の耳元で

「梨里を独り占めできるから」

そう言った。

ヤバいよー!絶対顔真っ赤だぁー!

「顔真っ赤だよ?」

そう言いながら楽しんでる太雅くん。

「もう!うるさい!」

「あとさ……」

「うん」

「いい加減、太雅くんってやめない?」

「え?」

「だから、太雅って呼んでよ」

「む、無理無理!今更……」

「出来ないの?」

「多分……」

「じゃ、今キスしちゃおっかな~」

こんな人が居るのに!?

そっちのが嫌かも!!

「たい……が」

「もう1回」

「……たいが!」

「よく出来ました」

―――チュ

触れるだけのキスをしてきた。

えっ!?

「ねぇ!結局するんじゃん!」

「だって、言えたらしないなんて言ってないもん」

「太雅くんっていつからそんなに意地悪になったの?」

ちょっと半泣き状態である。