その瞬間、チャイムが鳴り、ホームルームが始まった。
太雅くん、気づいちゃったかな?
私は、このことを言うつもりはない。
ホームルームが終わった後、いじめ女が私に何かの紙を渡してきた。
見てみると、
『梨里へ
放課後、屋上に来て。
この紙も一緒に持ってきて。
マユミ』
マユミ!?そういう名前だったんだ……。
2年になって初めて同じクラスになったし、関わるようになったのは最近だし、私あんまり人づきあいないから……。
―――放課後になった。
私は約束通り、屋上に行くことにした。
何かされるのかな?
そう思ったけど、自然と怖くなかった。
「来たんだ」
「あっ、はい」
「梨里、私が渡した紙は?」
「えっと、ポッケの中に……あれ?ない」
「はぁ!?持って来いって書いたよね?」
「ごめんなさい」
「あんたさ、太雅くんにうちらのこと言った?」
「言ってませんし……言うつもりもないです」
「言ったね??」
マユミさんがニヤリと笑うと後ろから、いつもマユミさんと一緒に居る他の3人が出てきた。
「私らは太雅くんと葵くんをあんたから守ろうと思ってね」
「そうそう。あんたみたいな男好きと居るとろくなことないって教えてやりたくて」
どういうこと??
「あの……太雅くんとあおくんのことどう思ってるんですか?」
「ホント馬鹿だね。私はずっと太雅くんが好きだった。もちろん今も。梨里と付き合うって聞いた時、ショックだったけど諦めようかなって思った。でもね、こんな二股女と付き合うんだったら、私と付き合った方がいいんじゃないかって思ったの!!」
「マユミ……」
マユミさんが、涙をこらえながら言う。
それを周りの3人が慰めている。
「私は、太雅くんが好きです」
はっきり言った。
「じゃ葵くんは?一緒に住んでるんでしょ?」
きつい口調で聞かれた。
「あおくんは、幼馴染以上でも以下でもありません!もう、しつこいなぁ」
「はぁ?今なんつった?」
ヤバい!心の声が漏れた。
「もう我慢できない」
―――パシン!
マユミさんが私の頬を思い切りひっぱたいた。
太雅くん、気づいちゃったかな?
私は、このことを言うつもりはない。
ホームルームが終わった後、いじめ女が私に何かの紙を渡してきた。
見てみると、
『梨里へ
放課後、屋上に来て。
この紙も一緒に持ってきて。
マユミ』
マユミ!?そういう名前だったんだ……。
2年になって初めて同じクラスになったし、関わるようになったのは最近だし、私あんまり人づきあいないから……。
―――放課後になった。
私は約束通り、屋上に行くことにした。
何かされるのかな?
そう思ったけど、自然と怖くなかった。
「来たんだ」
「あっ、はい」
「梨里、私が渡した紙は?」
「えっと、ポッケの中に……あれ?ない」
「はぁ!?持って来いって書いたよね?」
「ごめんなさい」
「あんたさ、太雅くんにうちらのこと言った?」
「言ってませんし……言うつもりもないです」
「言ったね??」
マユミさんがニヤリと笑うと後ろから、いつもマユミさんと一緒に居る他の3人が出てきた。
「私らは太雅くんと葵くんをあんたから守ろうと思ってね」
「そうそう。あんたみたいな男好きと居るとろくなことないって教えてやりたくて」
どういうこと??
「あの……太雅くんとあおくんのことどう思ってるんですか?」
「ホント馬鹿だね。私はずっと太雅くんが好きだった。もちろん今も。梨里と付き合うって聞いた時、ショックだったけど諦めようかなって思った。でもね、こんな二股女と付き合うんだったら、私と付き合った方がいいんじゃないかって思ったの!!」
「マユミ……」
マユミさんが、涙をこらえながら言う。
それを周りの3人が慰めている。
「私は、太雅くんが好きです」
はっきり言った。
「じゃ葵くんは?一緒に住んでるんでしょ?」
きつい口調で聞かれた。
「あおくんは、幼馴染以上でも以下でもありません!もう、しつこいなぁ」
「はぁ?今なんつった?」
ヤバい!心の声が漏れた。
「もう我慢できない」
―――パシン!
マユミさんが私の頬を思い切りひっぱたいた。