俺の鈍感彼女。

*梨里Side*

今日、朝に家に戻ってきてから、ずっと泣いてた。

お父さんもお母さんも仕事で良かった。

太雅くんにあんなこと言われたことはショックだけど、何よりも自分が最低すぎて。

もう嫌われちゃったかな。

―――ガチャ

「ただいま」

あおくんがまたノックなしに入ってきた。

「……」

私は布団の中にうずくまった。

「梨里ー?葵だよ」

「……知ってる」

「あの男、太雅っていうの? 今日俺に殴りかかって来てさ、1週間謹慎だってさ」

馬鹿だよな~。という言葉を付け加えて、乾いた笑い声で笑う。

「え!? どうして!?」

私はガバッと起きあがった。

「だから。俺を殴ったからだって」

「違うよ。太雅くんはそんなことしない」

「したんだよ」

「ううん。あおくんが何かしたからじゃないの?」

「は?アイツの肩持つのかよ」

「あたりまえじゃん!だって……」

彼女だもん。

そう言いたかったけど、言える自信がない。

「彼女だって言える自信がないんだろ? それが梨里の答えだよ」

「……どうして?」

「ん?」

「何でいつも邪魔するの?意地悪するの?もう出てってよ!!」

こんな大きい声初めて出した。

あおくんはビックリしながら私の部屋を出て行った。