俺の鈍感彼女。

―――ピーンポーン

インターホンが鳴った。

ってことは!?

「いらっしゃい、あおくん♡まあ、かっこよくなっちゃって!」

リビングのソファに座ってる私にも聞こえるくらいのお母さんの嬉しそうな声。

「梨里ー!」

挨拶くらいちゃんとしなくちゃ。

「こんにち……」

私はびっくりした。

昔のあおくんは、勿論可愛かったけど、すっごくカッコよくなってるから。

まあ、太雅くんには敵わないけど。

「梨里?久しぶり」

「……ひさし、ぶり」

しかも、しゃべり方とか、爽やか。

あおくんどうしちゃったの?

覚醒したの?

「ほら、上がって!少しお話しましょ!」

相変わらずテンションの高い私の母……。

「学校は、3ヶ月間だけ梨里と同じところに通うから。梨里、よろしく」

あおくんがはにかみながら私に言う。

「えっ!?あ、はい……」

「梨里ー、よかったわね!」

「はは……」

乾いた笑い方しかできないよぉ~。

そのあとは、10分くらい、あおくんとお母さんのフリートーク。

はぁーーーーー。

太雅くんにどうやって言おう。

「梨里! ほら、あおくんに、お部屋紹介してあげて♪」

語尾の音符やめてよ!!

「……はい。 こちらです」

そう言って、あおくんと一緒に2階へ上った。

「ここがあおくんのお部屋だよ。で、その隣が私の部屋」

「わかった」

「わからないことがあれば、聞いてね。あ、でも一応ノックしてね」

「うん」

「じゃあ」

私は引きつった笑顔であおくんにそう言った。

お互いそれぞれ自分の部屋に入った。

隣の部屋からも、ドアが閉まる音が聞こえた。