「まったく梨里ったら。大声出しちゃって。昔お風呂も一緒に入ってたじゃない」

「あのさ!!今と昔じゃ全然違うじゃん!! あおくんといきなり同居なんて……」

「同居……じゃなくて、居候みたいなもんよ」

一緒に住むなんて、いきなりすぎるよー。

それに、一応男と女だし。

まあ、あおくんが私のこと女としてなんて見てないと思うけど……。

「もうあおくんの両親は出発しちゃったわ。明後日から、よろしくね!」

「部屋は!?!?」

「梨里の隣の部屋。その部屋、使ってないわよね」

「そーだけど」

「楽しみだわ♪」

お母さんは、ただあおくんに会いたいだけでしょ!

昔からカワイイカワイイって言ってたし!

実は、私結構ヤキモチ焼いてたんだから!

そんなことを心の中で言いながら、お母さんを軽く睨んだ。

そんなことも気付かずに、私の母は、鼻歌交じりに夕食の支度を始めた。

も~~!!!!

居候……か。

けど、正直言って、私もあおくんに会いたいな。