*太雅Side*
俺、坂口太雅(サカグチ タイガ)は、人生初の片思いをしている。
その相手は、同じクラスの北原梨里(キタハラ リリ)。
美化委員に所属していて、ゴミの回収である金曜日には、帰りのHRと同時に教室のゴミ箱を担いで、ダッシュで捨てに行っている。
そんなちっちゃくて、ちょこまか動く梨里が、また、可愛く見えてしまった。
実はコイツ、すんげーモテる。
気付いてんのか?
周りの男子からの視線……。
見てるの、俺だけじゃねぇからな。
「相変わらず梨里ちゃんに見とれちゃってるね~!た・い・が・くん♪」
「っせー」
親友の伊藤竜星(イトウ リュウセイ)が俺をからかう。
「全く。冷たいな~」
女好きで。でも一途で。明るく天真爛漫な盛り上げキャラが、竜星。
「はー。アイツは、誰を見てるんだか」
「太雅ったら、急に神経質になっちゃって。まぁ、人生初の片思いだもんな。 確かに梨里ちゃんは可愛いさ? でも、どうして急に? その……好きになっちゃったわけ??」
興味深そうに聞いてくる。
気がつけば、教室内は、俺ら2人になっていた。
「そんなん、お前に言う必要ねぇよ」
「ええやんええや~ん」
「何で急に関西弁?」
「まぁ、気が向いたら教えてくれよ」
「おぅ」
こういう、根掘り葉掘り聞こうとしない竜星の気遣いや、優しさに、正直助けられてる部分もあるっちゃあるんだよな。
「1つ言い忘れた! 頑張って、アピールしろよ? じゃなきゃ、他の狼たちに取られるぜ☆」
竜星は、ウィンクをして「じゃ、俺バイトだから」と言って帰ってしまった。
「分かってるって」
教室で1人、ボソッと呟いた。
俺、坂口太雅(サカグチ タイガ)は、人生初の片思いをしている。
その相手は、同じクラスの北原梨里(キタハラ リリ)。
美化委員に所属していて、ゴミの回収である金曜日には、帰りのHRと同時に教室のゴミ箱を担いで、ダッシュで捨てに行っている。
そんなちっちゃくて、ちょこまか動く梨里が、また、可愛く見えてしまった。
実はコイツ、すんげーモテる。
気付いてんのか?
周りの男子からの視線……。
見てるの、俺だけじゃねぇからな。
「相変わらず梨里ちゃんに見とれちゃってるね~!た・い・が・くん♪」
「っせー」
親友の伊藤竜星(イトウ リュウセイ)が俺をからかう。
「全く。冷たいな~」
女好きで。でも一途で。明るく天真爛漫な盛り上げキャラが、竜星。
「はー。アイツは、誰を見てるんだか」
「太雅ったら、急に神経質になっちゃって。まぁ、人生初の片思いだもんな。 確かに梨里ちゃんは可愛いさ? でも、どうして急に? その……好きになっちゃったわけ??」
興味深そうに聞いてくる。
気がつけば、教室内は、俺ら2人になっていた。
「そんなん、お前に言う必要ねぇよ」
「ええやんええや~ん」
「何で急に関西弁?」
「まぁ、気が向いたら教えてくれよ」
「おぅ」
こういう、根掘り葉掘り聞こうとしない竜星の気遣いや、優しさに、正直助けられてる部分もあるっちゃあるんだよな。
「1つ言い忘れた! 頑張って、アピールしろよ? じゃなきゃ、他の狼たちに取られるぜ☆」
竜星は、ウィンクをして「じゃ、俺バイトだから」と言って帰ってしまった。
「分かってるって」
教室で1人、ボソッと呟いた。