扉を閉めるとまたあの妖艶な笑みを陸人へ浮かべて去って行ってしまったヨウちゃん。 …え、もしかして陸人のこと狙ってるわけ? 「で?」 「え?」 「あれ誰?」 そう私に尋ねる陸人の目は冷たい 「あ、そう。ヨウちゃんって言って、」 「…」 「あたしの、お兄ちゃん、です…」 冷たい冷気にあてられて尻すぼみした言葉 「…はぁ」 あたしを少しの間見つめた後ため息をついた彼は私の腕をぐっと掴み引き寄せる 「ち、近い…」 ふわりと香るシトラス。近づいた距離にドギマギする私。 「ムスク」 「え?」