焦がれて





彼女の瞳から涙が一筋綺麗に流れ落ちる。



何の涙なのか、俺には分からない。だけど、すごく綺麗だった。






「一番の味方はもう無理だけど、」


「ん、」


「友達だから」


「…うん」



頬を拭って微笑んだ彼女は、泣きそうな顔をしながらも今度は涙を見せなかった





「じゃ、教室戻るわ」





ドアを閉める直前


「ごめんね、ありがとう」


小さく聞こえたそれは、聞き間違いではなかったと思う