焦がれて





物騒だな、いちゃいちゃに使われたらどうすんだよ。




ギシっとカーテンの向こう側からベッドの軋む音



「笑?」


「…ど、したの。ショウヘイ君。」


震える声に泣いているんだと知る



それと同時にちゃんと声だけで俺だって分かってくれんだな、とか考えた自分にぞおっとする




「泣いてんの?」


「…」


「…アイちゃんと、話したのか?」



1限目が始まる前に女子トイレから出てくるアイちゃんとユウちゃんを見た


その後トイレから戻ってきた笑の表情が暗くて、まさかと思って後ろから何度声をかけても上の空


だからなんかあったんだろうなってのは予想出来た





「なんか言われた?言われたんなら俺殴ってきてやろうか?」


「ちがう!何も言われてないよ!!」



俺の言葉に焦ったのか、急いでカーテンから出てくる笑





あまりに慌ててるもんだから笑いながら言ってやった


「じょーだん」





半分本気だったけど。