「ちょ、っ」
「避けんな」
腰に腕を回され、顎を掴まれた私は降り注ぐキスを受け止めることしかできない
「んっ、」
乱暴だったキスが口をこじ開けられたことによって、舌を絡める卑猥なものへと変わってく。
「ん、ここっ…廊下っ」
「家ならいい?」
「ちが、」
耳元でいつもより数十倍甘い、いやらしい声で囁かれると思わず足の力が抜ける
「よすぎて腰抜けた?」
抱きとめてくれた彼が甘い声で囁く。
その馴れた慣れた声で我に返った私はトイレでの会話を思い出してしまい、急激に苦しくなる。
汚い感情が更に色濃くぐつぐつと煮えたぎる。


