焦がれて





元カノと一緒にいたから、だからあんなに優しかったの?とか

やましいことはないんだよねってとか



重たいって分かってる…




「…あれは、たいしたことじゃねぇよ」


陸人は目を伏せ、手で首元を触る



「…たいした事ないってなに」



なにそれ、元カノと一緒にいたことなんてたいした事じゃないって?


そっか、そうなんだ。あたしに報告するほどのことじゃないってことでしょ?


それとも聞かれたら都合が悪いわけ?




「そのまんま、ってか話しずらすなよ。メール、見せて」



自分は何も言ってこないのに、あたしには言わせようとする


卑怯だ。陸人は、田嶋君は卑怯だ。




「あたし、もう無理…」


「は?」


女友達だって、合コンだって、重たくならないようにって言いたいこと我慢してきた



だけど元カノって、