『ご迷惑じゃなければよかった。あの通り、騒がしい子なので』 少女…もといクドちゃんは、大量のアルコール摂取のせいか、空き瓶をマイク代わりにアニメソングを熱唱中。 それを、もう1人の彼…モエさんは片耳を塞いで煙草を吸っていた。 「クドちゃんは素敵な子ですね…。妹さんですか?」 本当に不思議な子。 自然と心にすっと入ってくる。でも、それが嫌じゃなくて、妙に落ち着く。 『いえ、俺たちは兄弟じゃないんです。でも家族みたいなものですね。モエもそうです』